野生動物

ガンカモ類の生息調査(2022年1月)の結果速報 

 コブハクチョウ(Cygnus olor)はカモ目カモ科ハクチョウ属に分類される野鳥で、日本にはまれな迷鳥として記録例がありますが、多くは観賞用などの目的で移入されたものがかご抜けし、一部の個体が野生化しています。

 ガンカモ科類生息調査で観察されたコブハクチョウの個体数は、1971年度に東京都で1羽のみ観察されています。複数個体が観察されるようになったのは1987年度からで、北海道(31羽)・茨城県(84羽)で合計117羽観察されています。

第53回調査(2022年1月)の結果
  • 調査日 :原則 2022年1月16日(±1週間)
  • 調査地点:全国約6,300地点の湖沼等
  • ハクチョウ類:76,009羽(4種)
  • ガン類   :214,984羽(7種)
  • カモ類   :1,505,080羽(30種)

ガンカモ類生息調査調査について

 ガンカモ類の生息頭数調査(旧:ガンカモ科鳥類の生息調査)環境省が湿地の保全や鳥獣保護区の設定等に活用するため、ガン・カモ・ハクチョウ類の冬期の生息状況、渡来傾向、保護管理を図るべき生息地等についての基礎資料を得ることを目的として調査しています。

 2022年6月6日に第53回ガンカモ類の生息調査(全国一斉調査)の結果速報が生物多様性センター(環境省自然環境局)のホームページで公開されています。

第53回生息調査(速報)

第53回結果の概要について

 第53回調査は原則として2022年1月16日を基準日として、前後1週間に実施されています。調査はガンカモ類の生息地となっている全国約8800地点の湖沼等のうち、約6300地点で実施されています。

 調査はボランティアの調査員など約3600人の目視調査によって、ガンカモ類の個体数を種ごとにカウントされています。

第53回調査の概要
  • 調査日 :原則 2022年1月16日(±1週間)
  • 調査地点:全国約6,300地点の湖沼等
  • 調査方法:双眼鏡等による目視調査
  • 調査者数:約3,600人

観察数(ガンカモ類生息調査)

 第53回調査(2022年1月)の調査結果(速報)は、ハクチョウ類76,009羽(4種)、ガン類214,984羽(7種)、カモ類1,505,080羽(30種)が観察されています。

第53回調査の結果(速報)
  • ハクチョウ類:76,009羽(4種)
  • ガン類   :214,984羽(7種)
  • カモ類   :1,505,080羽(30種)

 ハクチョウ類は36都道府県で観察されており、新潟県(21,365羽)・宮城県(16,241羽)・山形県(10,241羽)・福島県(6,443羽)・石川県(3.988羽)で特に多く観察されています。

ガン類は29都道府県で観察されており、宮城県(187,189羽)・新潟県(14,348羽)・島根県(3,187羽)・岩手県(3,108羽)・石川県(2,133羽)で特に多く観察されています。

 カモ類は全ての都道府県で観察されており、茨城県(147,950羽)・千葉県(105,277羽)・新潟県(78,239羽)・滋賀県(77,047羽)・宮城県(58,763羽)で特に多く観察されています。

ハクチョウ類観察数の長期推移

 ハクチョウ類の観察数は1980年代から2000年代までは増加傾向で推移しており、2006年には81,554羽が観察されています。2010年代以降は約58,000羽〜約76,000羽の観察数で推移しています。

ガン類観察数の長期推移

ガン類の個体数は長期的に増加傾向で推移しており、2020年には302,503羽が観察されております。2021年には年末からの寒波による東北地方の湖沼の凍結や積雪量の増加などにより、分散して飛来したため観察数が減少したと推測されています。

カモ類観察数の長期推移

 カモ類の観察数は1990年頃までは増加傾向、1990年代から2010年頃まで約1,700,000羽〜約2,000,000羽、2010年頃からは約1,400,000羽〜約1,700,000羽で推移しています。特にカルガモ・コガモ・オナガガモ・スズガモ・マガモ・ヒドリガモが多く観察されています。