野生動物

雪原に残る哺乳類の足跡(フィールドサイン)

 冬季には積雪があり、寒波が訪れるとあたり一面が銀世界になります。そんな白銀のキャンバスには、普段では観察しにくい哺乳類の足跡を確認できます。そこで本記事では、雪に残る哺乳類の足跡や痕跡について紹介します。

記事の内容

・雪原に残る哺乳類の足跡の特徴

雪原に残る哺乳類の足跡

 冬季には山間部等では積雪があり、辺り一面が銀世界になります。そんな白銀のキャンバスには普段は観察することが難しい哺乳類の足跡を確認する事ができます。

寒波が訪れるとあたり一面が銀世界になりますが、そんな白銀のキャンバスには普段では観察しにくい哺乳類の足跡を確認できます。

蹄(ひづめ)のある動物の足跡

ニホンイノシシ

 イノシシの足跡はやや湾曲した2つの蹄の跡と、副蹄(ふくてい)の小さな跡が2つ残るのが特徴です。しかし、雪原では副蹄の跡がわかりづらいため、シカとの区別が難しい事が多いです。

特徴

 ・やや湾曲した2つの足跡

 ・副蹄(ふくてい)の小さな跡が残る

  ※ 雪原では残りにくい

イノシシの足跡(雪原)

ニホンジカの生息していない地域で撮影

イノシシの足跡(参考)

ニホンジカ

 シカの足跡は細長い2つの蹄の跡がつきます。副蹄(ふくてい)という小さな蹄もありますが、やや高い位置にあるため足跡には残りづらく、副蹄の跡の有無でイノシシと区別ができます。ただし、雪原ではイノシシの副蹄が残りづらいため、区別が難しいことが多いです。

特徴

 ・細長い2つの足あと

 ・副蹄(ふくてい)の跡は残りづらい

蹄のない動物(肉球や手のひら等)

ホンドギツネ

特徴

 ・直線的な足跡

 ・4本の指跡が残る

ニホンザル

特徴

 ・親指と他4本の指が分かれている

 ・前足は横長、後足は縦長

 (ヒトの手足に似ている)

ニホンザルの足跡

ニホンザルの足跡(群れ通過)

群れの集団が同じ場所を通ったため、一直線に道ができている

ニホンノウサギ

特徴

 ・縦に2つ(前足)、並行に2つ(後足)の足跡が特徴的

ウサギの足跡

その他の痕跡

ニホンイノシシ

掘り返し跡

 雪の下にある堅果類(ドングリ類)や根を採食するために掘り返している痕跡。

ニホンザル

餌を採食した痕跡

 雪の下にあるえさを採食した痕跡。


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